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第4回:商品完成編

前回、三代澤さんといっしょにマルチケースを作っている様子を見学に行きましたが、やっと商品が完成しました。
ほんとうにたくさんの職人さんが関わっていただいて、三代澤さんもこだわり抜いて満足のいくマルチケースが出来ました。

■出来上がった商品について熱く紹介する三代澤さん
お渡しの様子

三代澤さんが革製品がお好きというところから始まったこの企画。
今までの商品も時間をかけて一つ一つ作ってきましたが、ある意味この企画が一番時間がかかったような気がしています。

2022年の三代澤印スタートのもっと前、2021年の企画段階から、「何か革製品を作れないか」と考えていたのですが、なかなか形になりませんでした。
財布、バッグなど、様々なものに寄り道しながらたどり着いたマルチケース。
三代澤さんも大満足いただける商品となりました!

普段使いにも旅行にも活躍する大容量と機能性がポイントです。
お財布にもお薬手帳ケースにも、パスポートケースにも使えます。
お金、通帳、カード、診察券、お薬手帳など様々なものをひとつまとめて入れておけるので、出先で困りません。
既にサンプルを三代澤さんには使っていただいているのですが、「これ一つでちょっとしたお出かけもできる」という感想をいただきました。

秋に向かってお出かけが楽しくなる季節です。これから旅行を計画されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
是非、このマルチケースで良い旅を。

発売日は9月21日(木)9時~です。もう少しお待ちください!




第3回:工場見学編

7月の中旬、「三代澤印 理想のマルチケース」の制作現場にお伺いしました。
車や電車で3時間弱、兵庫県豊岡市にやって来ました。
豊岡は「コウノトリの里」で鞄出荷額日本一の町です。
車で走っていると広い畑にコウノトリの巣が見えて、ロケチームは大興奮しました!

■鞄の町 豊岡

豊岡の町

今回商品の企画にご協力いただきましたのは、小田清株式会社様。
小田清株式会社は古くから鞄産業で繁栄をしてきた豊岡で創業して100年以上の歴史がある会社です。
鞄の出荷額日本一の豊岡の技術を多くの方に伝えたいという思いで豊岡工房というブランドを開発されています。
今回のマルチケースは、メード・イン・兵庫にこだわり、革も兵庫県たつの市産、制作も豊岡の職人さんの手によるものです。
小田清株式会社の旗振りのもと、革のカットや漉きなどは「株式会社山根」さん、縫製は「株式会社hirata」さんにお願いしました。
その制作の様子を拝見するためにやってきたのです。

マルチケース制作の流れは、裁断→全漉き→縁漉き→縫製→ホック打→まとめ(キザミ、縁返し、縫製)となります。
裁断→全漉き→縁漉きは「株式会社山根」様、縫製→ホック打→まとめは「株式会社hirata」様にお願いしました。
そのすべての作業は機械で簡単にできるわけではなく、一つ一つ職人さんの手で行われます。
私たちは、「こうしたい、ああしたい」を簡単に言いますが、思った以上に手仕事の部分が多く、びっくりしたのと同時に申し訳ない気持ちになりました・・・
日本の職人さんの細かい手仕事に感服したのでした。

工場見学の様子

■工場見学の様子はこちら



工場見学をした後は、小田清株式会社の小田社長に今の豊岡の現状と、今回の企画についてお話しを伺いました。
撮影がスタートする前には、三代澤さんが長く使っていらっしゃる財布やバッグを見せて、お手入れの仕方を相談したりされていました。
三代澤さんは本当に丁寧に使っていらっしゃるので、小田社長もそのきれいさにびっくりされていました。

対談の様子

今、三代澤さんには「理想のマルチケース」の使い心地を確認するため、実際に数か月使用いただいているのですが、「こんな風に使っていますよ!」とお話が大いに盛り上がりました。

■小田社長と対談の様子はこちら


いよいよ企画も大詰めです。
9月にはカードがいっぱい入って、財布としても使える便利なマルチケースを皆さまにお届けします。
ご期待ください!




第2回:企画会議編

マルチケースの企画が始まりました。
今回のマルチケースを作ろうと思った時、真っ先にお世話になっている兵庫県豊岡市のメーカー様が思い浮かびました。
以前からお世話になっている小田清株式会社さんです。
明治40年創業の小田清株式会社は「豊岡工房」をはじめとして、いろいろな鞄を製造販売されています。
兵庫県豊岡市は「古事記」にも登場する、柳細工の技術をルーツとしています。その高度な技術を現代に受け継ぎ、現在も鞄の生産が盛んです。
そんな古くから鞄産業で繁栄をしてきた豊岡で創業して100年以上の歴史ある会社なのです。
鞄の出荷額日本一の豊岡の技術を多くの方に伝えたいという思いで、日々かばんを作り、近年は財布などの小物も多く作られています。
今回はそんな小田清株式会社さんと一緒にマルチケースを作っていくことにしました。

まずは私たちが作りたいものと近しい機能性のおくすり手帳ケースをメーカー様からお借りして、何が必要か検討していきました。
元々ついているポケットやお財布機能は活かしつつ、どのようなシーンでの使用が考えられるのかという話し合いを行いました。
マルチケースと名前を付ける以上、マルチな機能がないと商品として成り立ちません。

その条件とは
・可能な限りたくさんの枚数のカードを入れたい
・カードが用途別に入れられると良い
・お札も小銭もたくさん入れられる。できればお札は折らずに入れたい
・個人情報が書いているカードは見えないところに入れたい
・何が入っているか見えるポケットが欲しい
・おくすり手帳だけでなく、パスポートも入れらえるようにしたい
・チケットやレシートなどちょっとはさんでおきたいものがはさめて、サッと取り出したい
・マルチケースだけで病院、買い物、旅行といろいろな場面で使いたい

さらに
・本革で日本製で作りたい。さらに兵庫の革を使って商品を作りたい
・明るく元気が出る色にしたい。三代澤印のテーマカラーのオレンジを使いたい
・三代澤印のマークを入れたい

などなど、希望をどんどん伝えて、カードケースのパーツを作ってもらったり、変更してもらったりしながら何度も会議を重ねました。
機能面を進めると同時に三代澤印らしい色にするためにたくさんの革の台帳や生地台帳の中から選びました。
また、パーツもその革に合うものを三代澤さんがセレクトしていきました。

実際、作ったパーツを本体に取り付けてみたら、他のパーツと重なってしまい使いにくくなったり、選んだ革がこの形状に合わず、他の革に変更を余儀なくされたりとたくさんの困難を乗り越えながら、少しずつ企画が固まっていきました。

全体の色や機能が固まってきたら、次はロゴを付ける位置や付け方などを話し合います。
今回は三代印のロゴを版押しするのですが、押す秒数によって見え方が変わります。
三代澤印のマークを何秒押すのかなど、こちらも実際に押した見本をいただき決めていきました。

■サンプルを確認する三代澤さん

サンプル確認中の三代澤さん

いよいよ全体像が見えてきました。
次回は実際工房で作られる様子を見学に行きます。兵庫県豊岡市です。




第1回:企画スタート編

三代澤さんといつも打ち合わせする時、きれいなオレンジ色の革製のトートバッグを持っておられます。
いつもきれいに持っておられるので、「何かお手入れされているのですか?」と聞くと、クリームなどでちゃんとお手入れされているとのこと。
そのかばんから出てきたブラウンの革のお財布もツヤツヤ。
長年使われているとのことでしたが、表面も傷が少なく、とってもきれいでした。
よくよく聞いてみると三代澤さんは革製品のお手入れが好きなんだそうです。

実は、三代澤印の企画をスタートした2021年当初から、幅広い品揃えがしたいと思って、三代澤さんにバッグの提案をしていました。
いろいろな形やサイズのバッグを提案していて、サンプルを取り寄せて使っていただいたりもしたのですが、なかなかしっくり来ませんでした。
そんな感じだったので、企画としては途中ストップしていた時期もありました。

三代澤印としてまな板やフライパンをはじめに発売することを決めて、企画が進行していた間も、漠然と毎日のお出かけに使えそうなバッグとか財布のような毎日使っていただけるものを何か作りたいなぁと思っていました。

まな板やフライパンの企画会議をしながら、いつも雑談で気になったものの話とか最近欲しいものの話などをしている時に、 なんとなく三代澤さんの財布の話になり、カードはどこに入れているのか?という疑問をぶつけてみました。
すると、カバンから、カードの大量に入ったポーチが出てきたのです。

最近、キャッシュレス化が進んでお金自体の持ち歩きは減ってきていますが、その代わりクレジットカードが増えたり、ポイントカード、診察券などは減りません。
行く場所に合わせてカードを入れ替えるなど、とっても面倒です。
なので、財布はどんどん小さくなっているのに、別のカードケースを持ち歩いている方も多いのではないでしょうか?
私自身も病院に行くときに診察券やお薬手帳を忘れたり、買い物に行った先でポイントカードを忘れてがっかりしたり・・・・
不便に思うことも多く、まとめておきたいなぁと思いました。

カードがいっぱい入って、病院行くにも、旅行行くにも、さらに普段の買い物行くにも便利、さらにお財布としても使えるマルチケースを作ろう!

ということで、今回は三代澤さんと一緒にカードケースを作ってみたいと思います。
革製品がお好きな三代澤さんなので、本体の革にもしっかりとこだわりますよ!
もちろん、機能性にもこだわって、良いものを作りたいと思います。
お楽しみに!

革を選ぶ三代澤さん


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