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第5回:商品完成編

工場見学や藤田金属さんとの企画会議を経て、やっとフライパンが完成しました!
完成したフライパンを三代澤さんに早くみせたくて、ドキハキ生放送終わりのスタジオに持っていきました。
三代澤さんにお見せすると、「いいやん!」「おしゃれ!」というお言葉をいただき、さらに周りのスタッフの方からも「いいね」と言っていただき、ひと安心しました。

藤田金属

もちろん、出来上がったものは三代澤さんのご自宅で使っていただきました。
かなり愛用しているとのことで、三代澤さんのお宅のフライパンはどんどん育っています。

藤田金属

「とても使いやすいし、いろいろな料理に使えて便利!」
「これでトマトソース作ったよ!美味しくできた!」
「やっぱり補助手付けておいて良かった。使いやすい!」
「自分のフライパン」が育っていくのが楽しい。


すでにサンプルから数えると何種類も使ってもらっているので、「鉄のフライパン」の魅力にどっぷりハマっておられます。
三代澤家の「理想のフライパン」は使い込まれていて、鉄特有のツヤのある黒に変わっていました。
お手入れ方法にもすっかり慣れて、楽しんでいただいているようです。
もう、私より三代澤さんの方が「鉄のフライパン」のプロです(笑)

使っている様子の写真を送っていただいたのですが、オムレツパンを使う三代澤さんの横にはお孫さんが!自分用の紙でできたスマホを構えて撮影している様子だそうです。
その姿にほっこり・・・よく見るとお孫さんのTシャツが「三代澤オレンジ」!偶然だそうですが、何か運命を感じてしまいました(笑)

余談ですが、三代澤さんとのコラボ2商品目は「フライパン」と決めましたが、実はまな板を作り始めたちょっと後ぐらいから 「フライパンを作りたいな」という思いはありまして、実際のフライパン企画が進むよりも前からいろいろとリサーチしていました。
以前のコラムでもお話ししました通り、フライパンは種類や加工も多く、難易度が高いと感じていました。
「三代澤さんが使いたい」と思えるもの、かつ「購入してくださった方が喜んでいただけるもの」となるとなかなか難しいのです。

さらにどんな商品もオリジナルで作るとなると、こちらのこだわりを最大限反映してもらえる工場やメーカーはそんなに多くはありません。 その中で今回、藤田金属さんに出会えたことはとってもラッキーなことでした。
こちらの要望に最大限応えていただき、かつたくさんのアイディアと助言をいただいてこの「理想のフライパン」は出来上がりました。
先日、「ドキハキ!」のイベントでまな板を販売させていただいた時、リスナーさんから「フライパン楽しみにしているよ!」というお声を かけていただいました。とっても嬉しい瞬間でした。

三代澤さんと一生懸命作った自慢のフライパンです。
是非、「理想のフライパン」を使って、楽しく美味しくお料理をしてください。

発売日は「ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です」の中で発表しました通り、9月15日(木)9:00~です。




第4回:企画会議編

工場見学も終了し、興奮冷めやらぬ中、いよいよ本題の三代澤印「理想のフライパン」について藤田社長と企画会議をしました。
工場見学で見た技術やショップにある商品を見ながら「理想のフライパン」を作るべく、どんどん三代澤さんの希望を伝えていきます。

藤田金属

実際、三代澤さんにはサンプルとして藤田金属さんのフライパンを使っていただいていたので、その使い心地の良さはよくご存じ。
その実体験を踏まえて、さらに藤田社長からプロとしての様々なご提案をいただきながら最終的なサイズや仕様を決定していきます。

・フライパンはフライパンでもいろいろな用途に使えて、年中活躍するものを作りたいならやっぱりマルチパンがいいですね。
・サイズは大きぎず、小さすぎない24cmはどうでしょう?今、他にはあまりないサイズなのでいいと思いますよ。
・軽くする技術を活かしながら、さらに力の弱い方でも使いやすいように補助取っ手を付けましょう。
・煮ることもできるなら蓋が必要だし、注ぎ口も付けたいですね。注ぎ口は左右どちらにも付けておいたら、右利きでも左利きでも便利に使えますね。
・干したり、つるしておけるようにフックもつけると便利ですね。
・オムレツが作りやすいくて、ちょっとした炒め物なんかもできるサイズはどのサイズがいいのかな?


会話の中から商品の仕様は決まっていきました。

大体の仕様は決定したのですが、まだまだ「三代澤印」こだわります。
もっと三代澤印のオリジナリティを出したいということで、どんなことができるか検討していきます。
まずは、フライパンの外側を三代澤印のテーマカラーである「オレンジ」に塗装することをお願いしました。キッチンが明るく元気になる色を選びました。
次に取っ手。これは塗装の「オレンジ」に合わせて、おしゃれなブラウン色にしました。素材はウォールナットでやさしい木の感触の取っ手です。
最後に三代澤印のロゴを付ける場所を決めました。

実は三代澤さんはこちらの藤田金属さんの前の道をよく通るとのこと。また訪問することを約束して、会議は終了しました。
企画会議後も藤田金属さんがオリジナルで作られているフライパンの説明を受けたり、いろいろな話題で盛り上がり、楽しい打ち合わせになりました。

三代澤さんと藤田社長の企画会議と対談の様子はこちら



最後に大きなフライパンの前で記念撮影。
三代澤さんが「理想のフライパン」の完成をお願いすると、藤田社長は快諾してくださいました。

藤田金属

とってもいいものが出来そうです。
お楽しみに!




第3回:工場見学編

7月目前のある日、三代澤さんと理想のフライパンを作るべく、大阪府八尾市にある藤田金属株式会社さんまでやってきました。
この日はとてもお天気に恵まれ・・・恵まれすぎてとてもとても暑い日にお邪魔することになりました。
車で向かうとマットなブラックの壁のおしゃれな工場が突然現れ、大きなフライパンが目印。
表から、フライパンに対する強い思い入れが感じられます。

藤田金属

藤田金属株式会社は大阪府八尾市で1951 年に開業。
フライパンをはじめ、鍋やヤカン、コップなどの金属製品を数多く作り続けています。
毎日使う身近な道具だからこそ、職人の技術と創意工夫を最大限に盛り込み、便利さだけでなく日常を楽しくするような道具づくりを目指しています。
現在は4代目社長を含む三兄弟が金型製造から製品加工、販売とすべての工程を一貫して行っています。
藤田金属の職人が培った技術は三代に渡って受け継がれており、家族が営む町工場ですべての工程を一貫して行っているからこそ、日常を楽しくする革新的なモノづくりができるのです。

藤田金属

到着して早速中に入ると工場、事務所のほかに、おしゃれなショップも併設されており、撮影班のテンションもアップ!
入るなり、準備そっちのけで商品を物色してしまうぐらいでした。
2階のショップには工場全体が見渡せるバルコニーがあり、作業されているのがよく見えます。
ものづくりが大好きな三代澤さん、撮影班もわくわくした気持ちで、いよいよ工場見学が始まりました。

藤田金属

藤田社長のご案内で、フライパンの作る手順に沿って、工場を見学させていただきました。
大きな流れとしては、型抜き→ヘラ絞り(成型)→焼き入れ→底面プレス→取っ手取り付け→検品・梱包です。
一つ一つの作業を細かく説明していただきながら、見学していきました。

まずは型抜きです。1.4mm厚の鉄板を機械で、丸に抜いていきます。簡単そうに見えますが、テンポよく抜いていくのはとても難しいこと。気持ちよく型が抜かれていきます。

次に成型です。藤田金属さんでは「ヘラ絞り」という技術にこだわっておられます。
なぜなら、「ヘラ絞り」は鉄のフライパンのデメリットである「重さ」を解消してくれる技術だからです。
丸に抜かれた鉄板を機械にセットすると横からローラーが出てきて、フライパンの形に鉄板を伸ばしてくれます。
見ていると1回で形にするのではなく、何回も少しづつ型に押し込んでいます。
それにより、底面は1.4mmのまま、側面は1mm程度の厚さになり、普通の型抜きのフライパンより約20%軽量化されるそうです。
これも機械が簡単にしているようですが、最初にちょうどいいフライパンの形になるよう設定するのは人だそうで、 その設定には長年培った職人さんの技術が必要なのです。

藤田金属

成型が終わると、「焼き入れ」になります。
「焼き入れ」も実は藤田金属さんのこだわりの技術です。
これは鉄のフライパンの2つ目のデメリット「食材のこびりつき」や「お手入れの手間」を省いてくれる技術です。
工場で焼き付けることでフライパンの表面に「酸化被膜」ができ、使い始めの「油ならし」が不要となり、初めから食材が引っ付きにくいフライパンになるのです。
これも焼きすぎるとせっかくできた「酸化被膜」が破れてしまったりするそうで、職人さんの勘が頼り。
とても暑い中、さらに高温の炎の前で黙々とお仕事をする職人さんに感動しました。
その後フライパン表面に食用のオリーブオイルを塗りこみます。

藤田金属

もう作業は終わりかと思いきや、さらに底面が平らになるようプレスします。
底面をしっかりとプレスして平面をとることで、どんな熱源でも対応でき、キャンプなどの屋外使用でも耐えうる強度を付けます。
最後に取っ手を一つ一つ手作業で取り付け、人の目で検品、梱包して終了となります。

藤田金属

当たり前なことですが、モノづくりは多くの人の手によって行われているのだとよくわかる工場見学でした。
いろいろな技術を見せていただき、とってもよい「フライパン」ができるのではないかとワクワクしてきました。

工場見学の様子はこちらから



この後、企画会議をしたのですが、工場見学が面白すぎて1回にまとまりませんでした・・・・
次回のコラムは「商品企画編」です。お楽しみに!




第2回:企画打合せ編

フライパン作ろうということは決まったものの、フライパンは素材や形などは多岐に渡っています。
そこで、前回の打合せで三代澤さんから頂いた課題を元に、作りたいフライパンのポイントをまとめていきました。

①長持ちして、愛着がわくもの
②「炒める」、「焼く」だけではなくいろいろな用途に使えるもの
③いろいろな電源に使えるもの
④食材がおいしくなって、かつフライパンを振っていて楽しくなるもの(もちろん卵2個でおいしくオムレツが作れるもの)
⑤使いやすいサイズと重さ


以上の5点をポイントとすることにして、商品の仕様を考えました。

一つ目は素材です。
いろいろな商品を見てみたり、メーカーさんを探しましたが、「長く使えて愛着がわく」や「いろいろな熱源で使える」
などを考えると、素材は「鉄」がいいと思いました。
「鉄」はちゃんとお手入れすれば一生ものとして使えるし、育てる楽しさがあります。
さらに調べるうちに鉄は「食材がおいしくなる」「振っていて楽しい」などの作りたいポイントともマッチしました。
鉄は熱伝導率が高く、IHなどで熱源から離している間も冷めにくいので、楽しく振ることができます。

次は形です。
「炒める」「焼く」だけではなくいろいろな用途に使えるものと考えた時、最適なのは「マルチパン」だと思いました。
最近の人気の形で、「炒める」「焼く」だけではなく、煮る」「茹でる」などいろいろなことに使えます。
これ一つで「鍋」と「フライパン」の役目を十分に果たしてくれると考えました。
ただ、「卵2個でおいしくオムレツが作れるもの」という課題にはちょっと外れていました。
そんな時「オムレツパン」というフライパンがあると知り、「これだ!」と思ってサンプルを取り寄せました。

サンプルなどを見ながら、三代澤さんとさらに商品をさらに吟味していきました。

打ち合わせ&料理風景

実際に何点かのサンプルを三代澤さんにご自宅で使っていただきました。
2か月ほどたったころ、「とてもいい感じに育ってきたよ!」とご連絡をいただきました。
楽しくお料理していただいていたようで、三代澤家で使っていただいたサンプルを見るととてもいい感じにツヤツヤしていて、よく育っていました。
ですが、そこまでにたどりつくためには鉄ならではのちょっと面倒なこともあったようです。
また、「せっかくだから、三代澤印らしさを出したいよね!」ということで、サンプルを作っている工場にお伺いして、最終的な商品の仕様を決定することにしました。

このサンプルを作っているのは大阪の会社です。どういったこだわりで商品が作られているのかお話を聞きに行こうということになりました。
「理想のまた板」の時も工場に訪問し、いろいろな技術を見せてもらうことでよいものができましたので、今回も工場にお伺いしたいと思います!

次回のコラムは「三代澤印 大人の工場見学 フライパン編」です。 お楽しみに!




第1回:企画スタート編

3月24日(木)に「理想のまな板」発売しまして、おかげ様で売れ行きも好調。
購入していただいた皆さん、ありがとうございました!

まな板も好調なので、そろそろまた次の企画を進めたいと思い、三代澤さんと打ち合わせすることにしました。

実は、まな板を作っている時から、三代澤さんとはもっといろいろなことをやりたいねとお話ししていました。
元々この「商品開発プロジェクト」は三代澤さんとABCミッケで

「三代澤さんとリスナーさんをつなぐ、生活に密着した商品」
「生活が楽しくなる!」「生活が華やぐ!」「みんなに勧めたくなる!」と思っていただける商品


を開発したくて始めたプロジェクト。
それが、どんどん広がって「三代澤印」としてブランド化したらいいな・・・と思っています。

さて、「三代澤印」ブランドを拡大すべく、次の商品の相談をしました。
当初から三代澤さんはお料理好きなので、まずはキッチン周りを充実させていきたいなと思っていて、日々のお料理の困りごとや道具の使い勝手のお話をしていくうちに「フライパン」を作ろうということになりました。

「フライパンって、種類いろいろあるけど、とにかくお料理することが楽しくなるフライパンがいいよね!」

フライパンは素材、形、サイズ、さらには表面の加工など、種類は多岐に渡ります。
使い勝手も様々で、一長一短それぞれに利点と欠点があります。
どんなフライパンが欲しいか、三代澤さんと意見を出しあいました。

打ち合わせイメージ

・コーティングは初めくっつきにくいけど、はがれてくると食材がくっついてイライラするなぁ
・重いフライパンは手が疲れるからできるだけ軽いものがいいなぁ。でも軽すぎるのものなぁ・・・・頼りないし
・すぐに買い替えなきゃいけないのはエコじゃないし、できるだけ長く使えて愛着がもてるものがいいよね
・なにより料理がおいしくなるものが欲しいなぁ
・オムレツが好きなんやけど、卵2個で上手にオムレツ作れるフライパンってないかな
・フライパンって場所とるから、何かを焼くということだけではなくいろいろなことに使えるものが出来たら面白いよね


などなど、いろいろな意見が出てきました。
奥深いけど、三代澤印で作ったらいいものができるのでは!と思い、フライパン企画をスタートさせました。

ということで、「商品開発プロジェクト」第2弾は「フライパン」を作ります!

その名も三代澤印「理想のフライパン」

さてさて、どんなプライパンができるのか?企画はどんどん進んでいきます。ご期待ください!




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