滋賀県高島市の杉岡織布さんと高島晒協業組合さんで「高島ちぢみ」の生地が出来上がるまでを見学して約1か月。
やっと「理想のルームウェア」が出来上がってきました!
「高島ちぢみ」にこだわって夏にぴったりの快適なルームウェアを作りたいと思って始まったこの企画。
下着のイメージの強い「高島ちぢみ」ですが、素材としてはとても優秀で、日本の夏にはぴったり。
下着だけにしておくのはもったいないと考えて、お家の中だけでなく、外にも着ていけるようなものが作りたかったのです。
作りたいと思ったものの、「三代澤印」で洋服というかウェアの企画は初めてだったので、いろいろと試行錯誤しました。
最初、滋賀県で商品づくりをしたいなぁと思っていた時に、「高島ちぢみ」を知り、商品化を考えましたが、何のあてもありませんでした。
どこで生地を仕入れたらいいのか?生地を仕入れてもどこで縫製したらいいのか?何も思いつかないまま、企画を叶えてくださるメーカー様を探しました。
そんな中、以前に知り合ったメーカー様にご相談したところ、「紹介できるし、デザインも縫製もできるよ。」と言ってくださいました。
そのメーカー様から杉岡織布様や高島晒協業組合様をご紹介いただき、やっと企画が進行したのです。
私は人に恵まれているなぁといつも思います(笑)
どんなことを始めるにも同じかもしれませんが、商品開発はいろいろな出会いから話がつながって、ご協力いただいて商品が完成します。
日本のモノづくりは海外生産におされて厳しくなっているところも多いですが、やはり「日本でしかできないこと」も多く、日本の技術や品質の高さ、モノづくりの細やかさやは目を見張るものがあります。
これからも大事にしていきたいと思いますし、何かご協力できればと思うのです。
商品が完成したので、三代澤さんにモデルになっていただき出来上がった商品の撮影をしました。
エプロンの時と同様、プロのカメラマンさんに撮影いただきました。
いつも思いますが、三代澤さんは写真撮影が上手で、いろいろな表情を即座にしていただけます。
私たちがこんな撮影をしたいと思ったものをくみ取って、ポーズをとってくださいます。
今回も、とっても盛り上がって楽しい撮影になりました!
■理想のルームウェアを着て撮影する三代澤さん
日本の暑い夏にぴったりの素材で作った「理想のルームウェア」
手前味噌ですが、おしゃれなものができたと思います。
ルームウェアとしてもワンマイルウェアとしても活躍すると思います。もちろん、パジャマとして着ていただいても快適です。
三代澤さんのようにお手持ちのお洋服とコーディネイトしてもらえれば、普通の快適なTシャツのように着ていただけます。
是非、お手に取っていただけると嬉しいです。
発売日は5月18日(木)9時~です。もう少しお待ちください!
3月の終わりごろ、「三代澤印 理想のルームウエア」の生地のできる様子を見学するために高島市にやってきました。
1週間前からお天気を確認していて、雨の予想だったので、心配しながら当日を迎えました。
今まで何回も工場見学にお伺いしましたが、雨だったことは1回もありませんでした。
「雨は降らないだろう・・」という根拠のない自信がありましたが今回はしっかりと降られてしまいました・・・(涙)
大阪から京都を通過して電車で1時間以上かかる場所、滋賀県高島市新旭町にお伺いしました。
水田の広がるのどかな場所で理想のルームウエアの生地は作られています。
今回ご協力いただいたのは株式会社杉岡織布様と高島晒協業組合様です。
■株式会社杉岡織布へ
雨の中、車を走らせると味のある工場が見えてきました。
生地を生産していただいている株式会社杉岡織布さんです。
まずはこちらで、「高島ちぢみ」の元となる綿の生地を織ります。
古い雰囲気の工場でしたが、中はとても近代的!
杉岡社長にお話をお伺いしながら、生地が織られるのを見学しました。
工場の中には生地を織る機械が所狭しと並べられていて、大きな音を立てながら生地を織っています。
■高島晒協業組合へ
続いて、その生地を高島晒協業組合へと持ち込み、「ちぢみ」加工をしていきます。
工程は、簡単に言うと 型押し(シワ出し)⇒精錬(糊抜き)⇒晒⇒色染め(染色)⇒乾燥・仕上げ です。
型押し(シワ出し)
真っ直ぐな生地を型の間を通すことによりちぢみ独特のシボ(凹凸)をつける工程。ちぢみの肌触りはここから生まれます。
精練(のり抜き)⇒晒
生地に付着した樹脂や綿カス、織布時に使用した糊を抜く工程。染色の作業がスムーズになります。
色染め(染色)
糊抜きした生地に色を染めていく工程。
乾燥・仕上げ
一度、型押して幅が狭くなった生地を適切な幅に設定しながら乾燥する工程
たくさんの職人さんが一つ一つ丁寧に作業されています。
初めお伺いした時、非常に大きな工場だったのでほぼ機械がやるのかと思いきや、それぞれの工程に職人さんがつきっきりで作業されていました。
いつも工場見学をして思うのは、やはり代々受け継がれている職人さんの技術のすばらしさ。
今までの地場産業同様、海外の安い製品におされて、現状はなかなか厳しいようです。
ですが、単に今までの伝統を守り続けていくだけではなく、それぞれの産地では新しい取り組みにチャレンジしておられます。
今まで「ちぢみ」はいわゆる「クレープ」という下着が主流でしたが、最近はTシャツなどのウエア類にも拡大してきているそうです。
今回、三代澤印「理想のルームウエア」もその一つ。
「高島ちぢみ」の今の現状とこれからを株式会社杉岡織布の杉岡社長に伺いました。
■杉岡社長との対談の様子はこちら
高島ちぢみを生産するには「水」が欠かせません。
精錬(糊抜き)や晒の作業にはたくさんの水が必要です。
さらに京都・大阪方面の生地問屋への販売は船で行っており、大溝港(今の高島町勝野)から積み出されたのだそうです。
「高島ちぢみ」はまさに水と共に生きている産業と言えます。
そんな高島市新旭町は「自然と人がともに息づく町」として、きれいな水を中心に、人々が自然と共存しながら暮らす様子が見られます。
周りを見てみると、古くからあるお家には、川端(かばた)と呼ばれる水仕事専用の施設が残っていました。
きれいな水がある場所には美味しいお酒あり!日本酒好きの私と三代澤さんは蔵元を訪ねました。
お伺いしたのは川島酒造さん。
慶応元年(1865年)創業。飲む人の健康を考え、本物の味を求めて酒造り一筋に歩んでいる蔵元です。
主力商品である清酒「松の花」は酒蔵建造のため伐採した敷地内にあった古い松に対する忍びがたい思いを込めて「松の花」と命名されたそうです。
こちらの川島会長は高島の地域産業や日本酒の発展に長年尽力されており、積極的に世界を見据えたお酒造りをされています。
コロナ渦で大きな打撃はあったようですが、それにひるむことなく現在、高島産のウイスキーづくりにも挑戦されているそうです。
お酒造りだけでなく、元々お店の隣にあった文庫蔵を改装。そのお部屋にはたくさんの美しいお猪口などが飾られ、お酒のことを知るサロンのように使用されていました。
そちらで私たちも自慢のお酒を試飲させていただき、そのお酒にまつわる貴重なお話をたくさん伺うことができました。
川島会長のいつまでも挑戦をされている様子を拝見し、パワーをいただきました。
帰りはしっかりとおすすめの日本酒を購入して岐路につきました。
今回の工場見学は商品ができる様子もしっかりと見れて、さらにその産業が育まれた地域の歴史や文化を知る良いきっかけになりました。
大満足の工場見学でした!
いよいよ企画も大詰めです。
5月には肌触りの良い、おしゃれなルームウエアを皆さまにお届けします。
ご期待ください!
高島ちぢみのルームウエア企画、スタートしました。
「部屋着でありながら、ちょっとしたワンマイルのお買い物も行けるような、宅配が来た時に恥ずかしくないものを作ろう」
「そのまま寝てしまっても、心地よいものを作ろう」
それを叶えるため、どのようなスタイルのものを作るかを考えます。
ネットサイトや雑誌、SNSなどで、今、どんなルームウエアが販売されているのか、また支持されているのか調査します。
イメージに近いものをスクラップしていくと、どんなものが作りたいか明確になります。そうしてイメージを固めていきます。
また、既に販売されている商品を購入したりメーカーさんのサンプルなどをもらって、その着心地を確かめてみます。
・この商品の襟の部分はもう少し小さく開いている方が着やすいかな。
・この生地の肌触り最高やね。こっちの生地で作りたいね。
・袖の長さはどのぐらいがみんな着てくれるかなぁ。
三代澤さんと話し合いしながら、大まかな道筋を付けました。
話し合ったそれを元にデザイナーさんとさらに打合せを重ねます。
・全体のシルエットはどんなものがいいのか?
・パンツの形で今はやっているのは?
・脱ぎ着しやすい・動きやすい形はどんなもの?
・色は何色する?サイズ展開は?
・こんな機能を付けてみては?
デザイナーさんのプロの意見を聞きながら、より具体的な内容を決めます。
その後、打合せで出たアイディアをデザイン画にしてもらました。
三代澤さんとデザイン画を見ながら、どのタイプが良いか選んでいきます。
気に入ったデザインを決まったら、次はそれ元にサンプルを作成していただきます。
数週間後、サンプルが出来上がってきました。それを三代澤さんに着用してもらいました!
実際に着てみて、動きやすさや襟元の開きの具合などを確かめます。
ファッションモデルさんのようにポーズをとってみたり、足を上げてみたりいろいろな動きをしてみます。
さらに細かい修正点など確認していきます。
大体の修正点などを確認したら、次はロゴを付ける場所や付け方などを話し合います。
せっかくなので、このルームウエアにも「三代澤印」のロゴを入れます。
刺繍でカッコよく入れたいと思っています。
今回選んだ生地は高島ちぢみの中でもとってもクオリティの高い生地です。
下着のような透け感も少なく、しっかりとボリュームのある高級なスーピマ綿楊柳を使用します。
三代澤印のために織って染めてもらいました!
次回は生地を織ってくださっている工場を訪ねます。滋賀県高島市です。
三代澤印のテーマである「地域に貢献」。今まで関西のいろいろな地域の方と商品開発を進めてきました。
そして、これからも商品開発を進めたいと思っています。
私の目標は近畿二府四県のすべての府県で最低1つ以上商品を開発したいということ。
今まで、まな板は「奈良」、フライパンと綿毛布は「大阪」と開発してきました。
あと残っているは「滋賀」「京都」「和歌山」「兵庫」です。
この一府三県で何かできるものはないかなぁと思い、情報収集をしていたのですが、ついに「滋賀」で作ってみたいものを発見しました。
それは、昔から伝わる「高島ちぢみ」を使った商品です。
高島ちぢみとは?
江戸時代より”水”と”自然の息吹と共に息づく産業、「近江・高島ちぢみ」。
その涼を司るその技法は、織物にシボ(凹凸)を作った独特の製法で、吸湿性に優れ、人々を爽やかで快適な生活様式へと誘う。
高温多湿な土地の風土に適した素材であり、肌着のみならず多岐にわたったシーンでの活用がなされており、これから世界に求められていく素材としてその息吹を宿す。(※高島晒協業組合HPより)
高島ちぢみの特徴はとにかく着ていて涼しいこと!
夏にはぴったりの素材なのです。
高島ちぢみは通常の平織りに比べ、緯糸(よこいと)の撚り(より)の回数を約2倍以上にひねる事により生じるシボ(凹凸)で肌に触れる面積を少なくし、
織り糸の本数も通常より減らして織り上げる事で、隙間を多く、風通しが良くなるように仕上げています。
そのため、汗をよく吸い、 早く乾く性質をもっています。さらに強撚糸を織り糸に使用し、伸び縮みする事により、汗をかいても肌にはつかず、べとつきません。
こんな良い素材が関西にあるのだから、この「高島ちぢみ」を使って何か作れないかと考えました。
三代澤さんとも「高島ちぢみ」の歴史や素材のことをお話ししながら、それを使ってどんな企画が皆さんに喜んでもらえるか話し合いました。
実際、他のお店で高島ちぢみを使った商品を購入して私も試してみたり、三代澤さんも着ていただいたりしながら打合せを重ねました。
「高島ちぢみ」の利点を最大限に活かしたい!
そう考えているうちに「夏の部屋着」がいいのではないかとひらめきました★
涼しいものを着て、電気代節約もできれば、一石二鳥です。
早速、いろいろと調べ始めると、「高島ちぢみ」は非常に安価な商品も多く、生地のクオリティもピンキリだということがわかりました。
最近はいろいろとバリエーションはあるようですが、昔のイメージのままのものも多く、デザインもあまりかっこいいものがない・・・しかも安価・・・・
だったら、部屋着でありながら、ちょっとしたワンマイルのお買い物も行けるような、宅配が来た時に恥ずかしくないものを作ろうと考えました。
生地も良いものを使って、今までとは違う、イメージが変わるようなものを作りたいと思います。
その名も夏も快適!「三代澤印 理想のルームウエア」
夏限定で販売しようと思っていますので、是非、お楽しみに!
ゴールデンウイークぐらいにはお披露目できればと思っております。
よろしくお願いいたします。
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動画あり
三代澤印 理想のルームウェア よりどり2枚セット
11,000円 (税込)
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三代澤印 理想のルームウェア
6,600円 (税込)
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