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2021/12/06

今注目を集める「日本茶」 意外と知らないおいしい淹れ方と楽しみ方をご紹介

私たち日本人にとって、身近な存在である“日本茶”。ご家庭で茶葉から淹れたものを楽しんでいる方はもちろん、ペットボトルの日本茶を口にしている方も多いことでしょう。

近年、日本茶は海外でも大きな注目を浴びています。そのきっかけは、健康志向からの日本食ブームやコーヒーチェーンで販売された「抹茶ラテ」なのだとか。日本国内でもおしゃれな日本茶専門店や日本茶カフェが増え、若い年代にも日本茶が見直されているのです。

今回はそんな世界規模で多くの人に愛されている日本茶について、美味しい淹れ方やおすすめの茶器を紹介します。

日本茶には種類がある

“日本茶”と聞くと、まず緑茶をイメージする方もいるのではないでしょうか。緑茶とはお茶の種類の総称で、さらに製法や栽培方法、茶葉の使用する部分によって細かい種類に分かれます。種類によって風味や飲み心地はさまざまです。ここでは主な日本茶の種類を紹介します。

煎茶

日本茶の代表格。太陽の光をたっぷりと浴びた葉を使っています。透明感のある黄金色から濃い緑色をしており、香りも豊かなものです。緑茶を収穫後、蒸して揉みながら作られます。茶葉を新鮮なうちに加熱処理することで酸化酵素の働きを止めて発酵が進まないようにするため、保存性が高くなります。

なお、一般的に蒸し時間が標準的な「煎茶」、蒸し時間が普通煎茶の2~3倍長い「深蒸し煎茶」に分かれています。深蒸し煎茶はより濁った濃い色をしており、煎茶とは違った飲みごたえが楽しめます。

玉露

玉露は煎茶と同様の方法で加工されますが、覆いを掛けて日光を遮る「被覆(ひふく)」という工程があるのが特徴です。被覆によってお茶のうま味成分「テアニン」が、光合成によって渋み成分「カテキン」に変化するのを防ぎ、甘みと旨味が残るのです。

手間暇がかかるため、玉露は煎茶と比べ高価です。そのため特別な日の一杯や、贈り物として愛されています。玉露に合った特別な淹れ方をすることで、本来の美味しさが引き出されます。

ほうじ茶

ほうじ茶は煎茶や番茶を強火で炒って香ばしくしたもの。香ばしい匂いと、見た目が茶色なのが特徴です。高温で焙煎されたことでカフェインが飛ぶため、すっきりとした味わいで年齢を問わず飲まれています。もともとは来客用ではなかったほうじ茶ですが、近年は料亭でも食後に出されることが多くなりました。

近年では芳香な味わいを生かしたほうじ茶スイーツも多く、若い女性を中心に注目を浴びています。

玄米茶

玄米茶は、煎茶に炒った玄米を加えたもの。煎茶のうま味と玄米の香ばしさを楽しめます。玄米が加わることで茶葉の割合が少なくなるため、カフェインがやや少なめなのも特徴です。

抹茶

玉露と同じように被覆を行った茶葉を蒸して揉まずに乾かした後、石臼で挽いて粉末状にしたものが抹茶です。茶道のほか、“抹茶味”としてお菓子やアイスなどに使用されています。

日本茶をおうちで楽しもう!プロ直伝の“美味しいお茶の入れ方”

今回日本茶の美味しい入れ方を教えてくださったのは、フランス人初の日本茶インストラクターとして、東京・谷中で日本茶専門店『青鶴茶舗(あおづるちゃほ)』を営むフローラン・ヴェーグさんです。

フローラン・ヴェーグ

「日本茶は産地や品種によって味や風味が異なるので、おもしろさや魅力があります。」と言うフローランさん。

日本茶を淹れる際、渋くなって飲みにくくなってしまった……という経験がある方も多いはず。そんな渋みを防ぎながら、おいしく日本茶を楽しむ方法について教えてくれました。

「おうちで美味しく日本茶を淹れるには、お湯の温度が熱いほど渋くなる、ということを知っておくことが大切です。お茶の品種にもよりますが、一煎目ではお湯は70~80℃くらいがよいでしょう。一煎目はぬるめのお湯で、だいたい1分待つのがスタンダードです。葉の細かい深蒸し茶の場合は、30秒〜40秒ほどがいいと思います。

二煎目、三煎目からは温度を上げて、浸出時間を短くすると美味しく飲めます。温度計をわざわざ使わなくても大丈夫ですよ。毎日淹れていると、だんだん慣れてきます。」

日本茶をおいしく淹れる方法について、フローランさんはこうも仰っています。

「上手にお茶を淹れられない、という方は、茶葉の量に問題があることも多いです。種類にもよりますが、だいたい3~4gの茶葉に対して80mlが目安です。いつも同じ葉っぱやお湯の量にして、温度や時間を調整してみると、だんだん上手に淹れられるようになります。

日本茶は、一度に少ない量の方がおいしく淹れやすいです。おうちでお茶を楽しむには、煎茶用の小さい湯呑から紅茶用のカップくらいの量を目安にするとよいでしょう。」

日本茶をおいしく淹れる方法

さらに、日本茶の楽しみ方の心得を教えていただきました。

「お茶は温度が高くなればなるほど渋くなるということ、茶葉の量に気を付けるという基本を頭に入れたら、あとは日本茶を淹れること自体を楽しんで下さい。」

早速おうちでも日本茶を楽しもう!おすすめのアイテム

日本茶をご家庭で楽しむうえで、やはり欠かせないのは急須や湯飲みといった茶器。せっかくのリラックスタイムを充実させるために、茶器にこだわってみてはいかがでしょうか。
ここではおすすめの茶器をご紹介します。

【及源鋳造】南部鉄器 急須 たまご型 0.55L 8,800円 (税込)

【及源鋳造】南部鉄器 急須 たまご型 0.55L

こちらの【及源鋳造】南部鉄器 急須 たまご型 0.55Lは、4色展開。南部鉄器ならではの鋳肌の質感を活かし、カラーの急須をつくりました。使えば使うほど、表面の色が薄れ経年の変化を楽しむことができます。
【及源鋳造】南部鉄器 急須 4色展開

内側にはホーロー加工が施されているので、サビる心配もなくお手入れも簡単です。

<ポイント>
  • 南部鉄器を初めて使う方
  • お手入れが簡単な鉄急須が欲しい方
  • おしゃれな南部鉄器を探している方

【及源鋳造】南部鉄器 急須 たまご型 0.55L



【霧鎬】湯呑 大 250ml 3個セット 5,280円 (税込)

【霧鎬】湯呑 大 250ml 3個セット
ブルーグレーの上品な佇まいと陶の心地よい触感、その絶妙なバランスが魅力の湯湯呑みです。手にも馴染みやすい細長い形で、お茶が空気に触れる面積が狭く、冷めにくいことが特徴でもあります。日本茶の香りを長く楽しめる細長い湯呑みで、ゆったりとしたリラックスタイムを満喫するのも良いですね。

<ポイント>
  • 夫婦などでおそろいの湯呑みを使いたい方
  • 本格的な焼き物を使用したい方
  • 日本茶をよく飲む方

【霧鎬】湯呑 大 250ml 3個セット



【白化粧】湯呑 5個セット 5,500円 (税込)

【白化粧】湯呑 5個セット
シンプルで落ち着いた白い湯呑みは、どんなテーブルセットにも合う万能アイテムです。生地に白化粧土をほどこし、釉薬を掛けて仕上げています。さりげない土見せの部分の風合いも魅力です。高台部分は熱が伝わりにくく、器の底に手を添えることで安定して持つことも可能です。

<ポイント>
  • 家族の分や来客用も含めて、お揃いの湯呑みを使いたい方
  • 本格的な焼き物を使用したい方
  • シンプルなデザインの湯のみを探している方

【白化粧】湯呑 5個セット



おうちで日本茶を本格的に楽しもう!

日本茶は自動販売機やコンビニで買うこともできますが、温かい日本茶をおうちでゆっくり楽しむのも良いでしょう。淹れるときに香りも楽しめますし、特にとっておきのお菓子を添えれば、それだけで充実したリラックスタイムとなるはず。

寒い季節、日本茶でほっこりと体を温めるのもいいですね。

ぜひ、あなたらしい日本茶の楽しみ方を工夫して、おうちでの日本茶の楽しみ方を広げてみてはいかがでしょうか。