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第4回:商品完成編

ついに!やっと!「三代澤印 理想の包丁」が完成しました!!
お待たせしました!

以前からお声をいただいていた理想の包丁ですが、企画始めてから1年以上かかりました・・・
ほんとうはもう少し早くお届けできる予定でしたが、実はもともと作ったサンプルの取っ手部分に不具合が出てしまい、 スミカマ様に取っ手の構造を見直していただきました。
新しい構造のサンプルを一から作成してもらい、もう一度三代澤さんに使ってもらうなどしているうちに、発売が遅くなってしまいました。

今回もメーカー様から「こんなに細かくこだわるの?」と言われるぐらい三代澤さんと一緒に何度も話し合いながら包丁を作りました。
形、サイズ、加工、取っ手、ロゴの配置に至るまで、細かく対応いただきましたスミカマ様にはほんとうに感謝しかありません。
今回も自画自賛で申し訳ないのですが、ほんとうに素晴らしい包丁が出来上がりました。
是非、手にとってその切れ味や使いやすさを体験していただきたいです。


三代澤印 理想の包丁の発売は6月22日(木)9時~です。
現在、生産を頑張っていただいておりますので、もう少々お待ちください。

実は・・・6月13日(火)に行われる「三代澤・山田の背水の陣~TITANへの道~梅雨の陣2023」の会場で実際の商品をご覧になっていただけます。
一般販売に先駆けて、数量限定にはなりますが、先行販売もさせていただく予定です。

よろしくお願いいたします!



第3回:工場見学編

4月初旬、文句ない晴天の日、「三代澤印 理想の包丁」を作ってくださっている株式会社スミカマさんにやって来ました。
新大阪から新幹線で岐阜羽島駅まで行き、さらに車で40分。刃物で有名な岐阜県関市にその工場はあります。

株式会社スミカマ紹介

以前にもコラムでご紹介しましたが株式会社スミカマは大正5年の創業でその歴史は100年を越えます。
新素材・新技術にもいち早く着目し、常に「切れ味」・「機能性」を追求してお客様に喜んでいただける「ものづくり」を心がけておられます。
お料理をされる方や包丁に興味がある方にはとっても有名な「霞」シリーズを作ってらっしゃるメーカ様です。

株式会社スミカマ紹介

長い歴史があるのですが、その姿勢はいつも挑戦的!
新しいことにどんどんトライされていて、お話を伺った炭竃常務は「スミカマの包丁は作り始めよりも今がよく切れる」とおっしゃいます。
その品質の高さから海外のお取引も多く、その数50か国以上!!
日本の技術力のたまものです。
働いている方も若い方が多く、「スミカマで包丁の職人を目指したい!」と言って、県外から入社される方も多いそうです。実際、工場内にも活気があります。
そんな株式会社スミカマで「理想の包丁」は作られています。
今回はどのように包丁ができるのか知るために工場見学させていただきました!

■包丁ができる様子が見られる工場見学の様子はこちら


【自動研削】
自動研削①
自動研削②

【研磨】
研磨

【取っ手の取付と研磨】
取っ手の取付と研磨

【刃研ぎ・仕上研ぎ】
刃研ぎ・仕上研ぎ

【レーザー名入れ】
レーザー名入れ

細かく分業はされているのですが、もっと機械化されているのかと思いきや、それはほんとに手作業。
一人でも職人が欠けたら、包丁は出来上がりません。

それこそ自動研削の作業なんて、巨大な機械にデータを入力し必要なサイズにしていく人間の目では見ることができない細かな作業なので、人ができることは無いようなに思うのですが、その機械を正しく作動させること、微妙な調整などは人間しかできません。
さらにその調整ができる人はスミカマさんでも数人しかいらっしゃらないそうです。
この日も坪井さんが自動研削された包丁の数か所を一つ一つルーペのようなもので確認されていました。

一つ一つの工程を経て、美しい包丁が出来ていきます。
でも、最終の研磨や仕上げが行われないと包丁は切れません。
最後に職人さんが1本1本丁寧に研ぐと不思議なことにスパッと切れるようになるんです!
どの工程も神経を集中させないといけませんが、特にこの最後の作業は間違うと今までやってきたすべての作業が水の泡になってしまう緊張する作業です。
それを、いとも簡単そうに(きっと簡単なことではない!)さらっとされる感じに「さすが職人さん」と感激しました。

工場見学のあと、三代澤さんがこだわりにこだわった「理想の包丁」の企画の話、関市の包丁の歴史や現状、さらにはスミカマさんの今後の夢などを対談していただきました!
三代澤さんの「理想の包丁」への熱い思い、スミカマさんの包丁への情熱が伝わります。

■炭竃常務と三代澤さんの対談の様子はこちら



今回の工場見学では海外で通用する日本の技術の高さを見せつけられました。
それを継承しようとする若い職人さんにもお会いすることができて、日本のモノづくりの明るい未来が見えたように思いました。
最後は職人の皆さん、三代澤さんと一緒に記念撮影。

株式会社スミカマ紹介

岐阜県関市まで来た甲斐があった大満足の工場見学でした!

ただいま、三代澤さんが超超超こだわった包丁を量産中です!
6月には皆さまにお届けします。
本当にすごい包丁できました!ご期待ください!



第2回:企画打合せ編

いよいよ本格的に「理想の包丁」の製作が始まりました。

作りたい包丁の条件は以下の5つです。
・使い勝手が良い/包丁を使い慣れていない方でも使いやすい
・お手入れがしやすい/できるだけメンテナンスが簡単にできる
・長持ちする
・日本製
・高級すぎず、買いやすい価格帯

まずはどんな素材と形で行くかを決めるため、条件をお伝えしてスミカマさんより包丁を何点かお借りし、実際に三代澤さんに使っていただきました。
ステンレスでできている一体型のものや取っ手が違う素材になっている一般的なもの、さらにはより強い素材でできたのなどありました。

■いろいろカットしてみる三代澤さん

包丁を試す三代澤さん

さらにご自宅でも長期間使っていただくと、その中で1つの包丁が使いやすく、切れ味も良いということになりました。

■ご自宅でも使ってみる三代澤さん

包丁を試す三代澤さん

それは、スミカマさんよりオススメいただいていた「ダマスカス鋼」の包丁でした。
異なる鋼材を何層も重ねてつくられた包丁のことで、複数の素材を使っているので硬度や耐久性が高く、切れ味に優れたものが多いのがメリット。
錆びにくいだけでなく、刃こぼれしにくく頑丈で日常使いしやすい包丁です。
さらに鋼材を何枚も合わせて積層の形になっているので、表面には美しい波紋があり、見た目もおしゃれでかっこいいものです。

包丁は世の中にたくさん存在し、一般的なステンレスの包丁であればとても安価なものも多くあります。
せっかく「三代澤印」で作るのだから、こだわった良いものをお届けしたいと思い、今回は「ダマスカス鋼」を選びました。

素材が決まったら今度はサイズです。
家庭で使いやすいサイズということで「三徳包丁」のサイズと少し刃の部分が長い「牛刀」のサイズを試していただきました。
1か月ほど使用していただくと、牛刀の方が使いやすいということになりました。
三代澤さんはもちろん、奥様にも使用いただきました。
最初は「ちょっと長いかも・・・」とおっしゃっていた奥様も今では、「牛刀の方ばかり使っているよ」とのこと。
サイズは「牛刀」のサイズにすることにしました。

サイズが決定すると、今後は取っ手です。
何種類かの色の違う取っ手から好きな色を選んでいただきました。
三代澤印のマークの入れる場所を決定して、企画会議は終了しました。

企画会議の様子

三代澤さんとの企画打ち合わせがほぼ完了したので、これをもって、次回は岐阜のスミカマさんに訪問し、最終決定してきます。
お楽しみに!




第1回:企画スタート編

三代澤さんと「三代澤印」を立ち上げてから、生活にまつわる商品を開発してきましたが、当初から作りたいと思っていたのは「包丁」でした。

商品が発売されるたびにいただくリスナーさんからのメールやお便りのコメントを拝見したり、イベントでお話しさせていただいて、
「今度は○○作ってよ!」
という声の中で一番よく聞いたのが「包丁」でした。

私も「包丁を作りたいな」と思ったのですが、そもそも包丁のことをよくわかっていないという状況でした。
まずは、包丁のことを勉強しようと思いました。
包丁と一言で言っても種類は様々。有名なのは「鋼(はがね)」や「ステンレス」などで出来ているものです。
包丁の日本三大産地は「大阪府堺市」「岐阜県関市」「新潟県三条市」が有名だそうです。
それぞれに特徴があるようで、
「大阪府堺市」
堺刃物のルーツは「タバコ包丁」で、産業としての発展の基礎は江戸時代に確立された。 片刃構造が生み出す切れ味が特徴で、「和包丁」の製造において圧倒的なシェアをほこる。
素材に応じて形状が異なるのも特徴で、種類は40種以上に上り、使用後に水気を拭き取らないと錆びてしまうなどメンテナンスが必要。
「岐阜県関市」
関の刃物作りの歴史は800年にも及びます。日本刀の制作に欠かせない材料が採れたことから刀匠たちが定住、制作したのが始まり。 「世界三大刃物産地」としてドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェリンガムと肩を並べる存在。
洋包丁、家庭洋包丁で両刃が得意で切れ味がよく刃こぼれがしにくく、芯が強いのが特徴。
「新潟県三条市」
打刃物製造は、三条市の主要産業として古くから地場産業の根幹を担う。
土農具を中心とした刃物製造が発展し、その後大工道具や包丁など多岐に渡る商品が作られるようになった。
現在はステンレスハンドルの洗練された包丁が有名。
などなど、この3つ以外にもたくさんの産地が存在します。

今回三代澤さんと作りたいと思った包丁は次のようなものでした。

・使い勝手が良く、包丁を使い慣れていない方でも使いやすい両刃のタイプ
・お手入れがしやすく、できるだけメンテナンスが簡単にできるもの
・長持ちするもの
・日本製
・高級すぎず、買いやすい価格帯

その条件に合う産地やメーカーを探しますが、私の運がないのかなかなか見つかりません。
  「希望をかなえらえると思ったら、価格がとっても高くなる」
  「条件にはあっているけど、作ってもらう量が多すぎて、三代澤印だけでは、対応しきれない」
  「希望の形に商品化できない・・・・」
  「日本製にこだわりたい・・・・」
など、たくさんの壁にぶつかっていました。

日本製、かつ出来るだけ関西で!という思いはあるものの、なかなか企画が決まらず、企画を始めてから半年以上経ってしまいました。

もう難しいのかとあきらめかけた時、取引先から包丁メーカーをご紹介いただきました。
そのメーカーは岐阜県関市の 株式会社スミカマ

株式会社スミカマは大正5年の創業でその歴史は100年を越えます。包丁はもちろんそれ以外にも各種刃物、家庭用品等も企画・製造するメーカーです。
新素材・新技術にもいち早く着目し、常に「切れ味」・「機能性」を追求してお客様に喜んでいただける「ものづくり」を心がけておられます。
現在では自社製品のみならず、YouTuberさんやプロの料理人などとオリジナル商品を共同開発されています。

こちらの条件を伝えると「やってみましょう!」と言っていただくことができました。

株式会社スミカマ紹介

ということで、やっと念願の「包丁」の企画をスタートしました!
使いやすい包丁が届けられるように頑張りたいと思います。




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